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「文金高島田」とは?和装で結婚式を挙げるなら知っておきたい【髪型の基礎知識】

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文金高島田の花嫁

公式インスタグラムはじまりました!

「和装で結婚式がしたい!」

そうお考えの花嫁の皆さん、
もう髪型は決まりましたか?

最近は和装に洋髪を合わせる花嫁も増えてきているようですが・・・
伝統的な「和」のスタイルも気になる!という人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、伝統的な和の髪型「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」を詳しくご紹介。

かつら選びのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

INDEX

「文金高島田」ってどんな髪型?

この髪型は「島田髷(しまだまげ)」と言って、江戸時代に流行した未婚女性の髪型です。

文金高島田

島田髷にもいろいろ種類があり、なかでも「まげ(頭のてっぺんでまとめて折り曲げた髪)」を高い位置で結ったのが「文金高島田」。

「文金高島田」は島田髷のなかで一番「まげ」の位置が高く、華やかな髪型だとも言われているんですよ。

このように伝統ある髪型「文金高島田」。
でも現代では、装飾品にこだわるなど、アレンジもできるんですよ!

文金高島田にあわせる装飾品については後で詳しくご紹介しますね。

文金高島田の詳しい歴史

江戸時代の文金高島田は上流武家のお姫様しか結うことが許されなかった髪型だったそう。

上流武家のお姫様

その後、明治時代に封建制度が崩壊し、一般市民も自由に結えるように。

その高貴さから花嫁に人気の髪型になったといわれています。

ちなみに名前の由来は江戸時代の小判が「文金」だったことからきているようです。

文金高島田の部位


文金高島田は、次の5つの部位に分けられます。

文金高島田の部位

「前髪」…頭の前側の髪
「まげ」…頭のてっぺんでまとめて折り曲げた髪
「いち」…まげを折り曲げた後ろの髪
「たぼ」…うなじの上のまとめ髪
「びん」…丸くふくらませた両サイドの髪

この5つの部位を
「たぼ」、「右びん」、「左びん」、「前髪」、「まげ」の順番で結い上げていきます。

こうして作られる文金高島田は「日本髪」の一種で、乱れのない美しい毛流れに丸いシルエットが特徴。

まさに日本人女性の美しさを引き出してくれる髪型なんですね。

そして現代ではかつらを使うのが一般的なのだそう。

文金高島田のかつら

このかつらにも種類や選ぶポイントがあります!
そこで次は「かつら」について詳しく見ていきましょう。

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かつらの種類

「全かつら」

全かつら

すっぽりかぶる全かつらは自分の髪の毛を使わないのでショートカットの花嫁もOK!

一番簡単に装着できるのでお色直しにドレスを着たい花嫁におすすめです。

顔や頭の形に合わせて大きさも選べますよ。

「半かつら」

半かつら

顔周りは地毛を使用して、残りはかつらにする「半かつら」。

生え際が地毛のため、顔なじみの良い自然な仕上がりになります。

全かつらより小ぶりなため、耳やおでこが出やすいのも特徴です。

「地毛結い」

地毛結い

最後は「かつら」ではありませんが、その名の通り、全て地毛で結うこともできます。

地毛で結うと聞くと髪の長さが必要にも思えますが、胸の辺りぐらいまでの長さで大丈夫なのだそう。

ボリュームが心配な人は、つけ毛をミックスすることもできるそうですよ。

こちらは「せっかくだから地毛で結いたい!」
というこだわり派の花嫁に選ばれています。

続いて、自分にぴったりなかつらを選ぶポイントをご紹介していきます!

かつら選びのポイント4つ

その1 自分に合った大きさを選ぶ

かつらを選ぶときにまず確かめたいのが、大きさです。

顔の大きさや髪のボリュームは、人それぞれですよね。

顔に手をあてる女性

いろいろ試して、自分の顔がいちばん映える大きさのかつらを選びましょう。

その2 ピッタリの色を選ぶ

日本髪といえば黒髪のイメージが強いかもしれませんが・・・

実は、茶色系の明るい髪色のかつらもあるんです!

茶色のかつら

「黒髪って重い印象になりそう」

と不安な人は、明るい髪色を選んでも良いかもしれません。

自分に似合う髪色をじっくりチョイスしてくださいね。

その3 顔に合わせて形を選ぶ

かつらは、その人に似合うよう顔の形に合わせて微調整できるものもあります。

まず、標準タイプのかつらがこちら。

標準タイプのかつらをつけた女性

しもぶくれが気になる人は、両サイドの「びん」の上の部分をふくらませてボリュームアップ。

「びん」をふくらませた様子

両サイドの髪をやや顔に被せることで、標準タイプに比べてスッキリとした印象になります。


面長な人はもみあげ部分を長めにしましょう。

もみあげを長くした面長の女性

もみあげを顔の長さに合わせることで、全体のバランスが良くなります。

ちなみに額の狭い人が「全かつら」をつけると、前髪部分の地毛がはみ出してしまうことが・・・

そんな時には、部分的にかつらをつける「半かつら」がおすすめです。

一方額が広い人は、「全かつら」で広さを調節すると良いですよ。

気になることはスタイリストさんに伝えて、相談しながら決めると安心ですね。

その4 ちゃんとフィットしているか確認する

かつらがちゃんとフィットしていないと、頭痛やズレの原因に。

かつらがズレた女性

サイドの「びん」部分がフェイスラインから浮いたり、お辞儀やちょっとした動作でズレたりするとストレスですよね。

そんなことがないように、自分の頭にフィットしたものを選ぶことが大切です。

具体的には、かつら合わせのときに次の2点をしっかりチェックしましょう。

・中心がズレていないか
・こめかみから地毛がハミ出ていないか

なお、元の髪型や地毛の長さによってもフィット具合は変わります。

そのためかつら合わせをした後の大幅なスタイルチェンジは避けたほうが無難かもしれません。

髪をカットする様子

日本髪の装飾品・アレンジ

次に、日本髪にぴったりの装飾品やアレンジについて見ていきましょう。

綿帽子(わたぼうし)

綿帽子をかぶった花嫁

「綿帽子」とは、白無垢を着る時に髪の上からかぶる、真綿でできた白い袋状の布のこと。

これは見たことがある人も多いかもしれませんね。

昔は日除けや防寒のために使われていたそうですが、今では結婚式で使うアイテムに。

頭をすっぽりと覆う綿帽子は、「儀式中、夫以外の人に顔を見せない」という奥ゆかしさや恥じらいの証です。

ウェディングベールに似ていますね。

そんな綿帽子は白無垢でしか着けられない特別なアイテム。

白無垢で結婚式を挙げるなら、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

綿帽子についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

白無垢には綿帽子を合わせるの?角隠しとは何が違うの?憧れの綿帽子について徹底解説

角隠し

角隠しをかぶった花嫁

こちらは帯状の白い布で前髪を覆って、まげの頂点で留めるスタイル。

綿帽子と違って頭の上の「まげ」や後頭部が見えるのが特徴です。

昔は武家の女中が外出する際のほこり除けとして被っていたんだとか。

「まげ」につけた髪飾りで印象が大きく変わるので、ぜひ髪飾りにもこだわってみてくださいね。

文金高島田ならではのうなじの美しさを参列者に見てもらえるのも嬉しいポイントですよ。


そして「角隠し」という名前の由来にはこんな説があります。

・「嫉妬で角が生え、鬼のようにならないように」との祈りが込められている

・「夫に対して角を隠して、家庭を守る良妻になる」という誓いの意味がある

なかなか面白いですね。

尾長(おなが)

尾長

まげから束ねた髪が長く垂れたスタイル。

伝統的でシックな綿帽子や角隠しに対して、こちらは華やかでゴージャスな印象です。

江戸時代には武家のお姫様しか許されなかったんだとか。

特に華やかな色打掛におすすめの髪型です!

垂らした髪の部分にも装飾をしたら、より華やかな雰囲気になりますよ。

簪(かんざし)・笄(こうがい)

簪の種類

「簪(かんざし)」とは、髪飾りの一種です。

昔は魔よけのお守りとして髪にさしていたようですが、江戸時代頃からファッションアイテムに。

その後髪飾りとして色々な形や素材のものが作られるようになりました。

現代の和装の結婚式では、次の4つの飾りをまとめて簪と呼ぶことが多いようです。

・前櫛(まえぐし)
  前髪の後ろ、まげの前に挿す
・前挿(まえざし)
  両方のびんの上に挿す
・中挿(なかざし)
  まげに棒を通して左右に飾りをつけたもの
・後挿(あとざし)
  まげの根本、後ろ側に挿す

同じく「笄(こうがい)」も髪飾りの一種ですが、元は髪をまとめるための道具だったのだとか。

笄

頭がかゆいときに掻くためにも使われていましたが、江戸時代中期からしだいに髪に飾られるようになったそうです。

そんな簪(かんざし)と笄(こうがい)は挙式と披露宴で違うものに変えるのが一般的。

挙式では気品あふれるべっこう製のものをつけるのが人気のよう。

べっこう製の簪をつけた様子

一方、披露宴の色打掛には、サンゴやゴールド、真珠などゴージャスなものを合わせるのもGOOD。

ビジューがついた簪をつけた様子

挙式は上品に、披露宴は華やかに、2つのテイストが楽しめるのは素敵ですね。

他にも髪を結うパーツとして、髪をまとめた部分に付ける根飾りやまげの上部を結ぶ元結があります。

和装に合わせる装飾品や髪飾りについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

和装衣裳に合わせるヘアアクセサリーの種類と選び方は?

こんなおしゃれな「綿帽子」や「角隠し」も

一口に「綿帽子」や「角隠し」といってもそのデザインは様々。

最近ではおしゃれにアレンジした「綿帽子」「角隠し」を身につける花嫁もいます。

ふちに赤いラインが入った綿帽子をかぶる女性

こちらはふちの赤いラインが印象的な「綿帽子」。

白無垢の小物と色を合わせて、すっきりまとまっていますね。

顔回りに赤が入ることで、くっきりと引き締まって見えます。

レースの綿帽子をかぶる女性@gs4649

「少し珍しいデザインがいい!」
という人はレースの綿帽子もアリ。

髪の毛も明るいかつらを選んだら、可憐で明るい印象になります。

柄の入った角隠しをかぶる女性@ky.wd__

柄の入った角隠しはこだわりのポイント。

鶴の柄など様々なデザインがあるようなので、白無垢のデザインに合わせて選ぶのもアリですね。

白無垢と綿帽子のデザインがリンクしている様子@komachihata

先ほどの綿帽子と同じく、顔回りに赤いラインが入った角隠し。

簪も豪華にすることで、パッと目を引く華やかさになっています。

和紙でできた角隠しをかぶる女性@andoosaan

こちらはなんとも珍しい和紙でできた角隠し。

ナチュラルで温かみのある印象です。

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まとめ

和装で結婚式をするなら、伝統的な日本髪「文金高島田」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

普段の髪型とはまた違った奥ゆかしい花嫁姿に、新郎も見惚れてしまうはず!

また「かつらには抵抗がある・・・」という人もいるかもしれませんが、今のかつらは昔に比べて軽く、色や大きさなどバリエーションも豊富なようです

さらに微調整によってはコンプレックスのカバーが叶うことも!

自分にぴったりの髪型を選んで、素敵な和装姿を披露してください

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