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元祖“盛り髪”!
ヨーロッパ中が真似をした
王妃の斬新なエレガントヘア
Marie-Antoinette「マリー・アントワネット(2006)」
©2005 I Want Candy LLC.
観るだけで女子力があがる!
ガーリー・ワールド全開のお姫様物語
ティアラに花冠、夜会巻きにダウンスタイル・・・。ブライダルヘアにもいろいろあるけれど、みんなと同じじゃイヤ!という方に、この「マリー・アントワネット」がおすすめ。
王妃マリー・アントワネットの数奇な生涯を描いた本作ですが、オシャレが大好きだったアントワネットはヘアスタイルにもこだわり、「盛り髪」ヘアを考案しました。
©2005 I Want Candy LLC.
高く結い上げたクリンクリンの盛り髪に、大きな羽やお花、ジュエリーを飾ったスタイルは最高にロマンチックで、当時の貴族に大流行したとか。
一般的なブライダルヘアとは一線を画す、斬新で、でもとってもエレガントなヘアスタイルなので、ぜひ真似してみてくださいね。
また、リボンやフリル、レースをふんだんに使ったガーリーテイスト満載のドレスや、世界のマロノ・ブラニクが手掛けた華やかな靴など、ため息が出るほど素敵なファッションが次々に登場します。
観るだけで女の子気分を満喫できる世界にどっぷり浸ってお楽しみください。
“わがままな浪費家”の裏には、
ボロボロに傷つけられた女のプライドが・・・
©2005 I Want Candy LLC.
オーストリアからフランスの王太子ルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)の元へ、14歳で嫁いだマリー・アントワネット(キルスティン・ダンスト)。
政略結婚ながら胸をときめかせてヴェルサイユ宮殿入りしたアントワネットでしたが、たくさんの女官に囲まれ、下着すらも自分で脱ぐことができない王太子妃としての生活に息苦しさを覚えます。
しかも、王太子はアントワネットに関心を示さず、同じベッドに寝ていても触れようともしません。
世継ぎを産むという大きな使命を果たせないアントワネットは、実母マリア・テレジアに再三に渡って催促され、また宮殿内でも立場が確立せず、プレッシャーに押し潰されそうになっていました。
©2005 I Want Candy LLC.
そんなやりきれない思いを抱えたアントワネットは、次第にオシャレやパーティー、ギャンブルに巨額を浪費するように。
しかし、王太子が国王ルイ16世に即位した後、見かねたアントワネットの兄が王に助言し、ようやく夫婦生活がスタート。
子宝に恵まれて母となったアントワネットは派手な生活をあらため、また政治には一切の関心を示さず、宮殿の離れで子供たちと静かな田舎暮らしを楽しみます。
やっと訪れた平穏と幸せに満たされた日々を送っていたアントワネットでしたが、生活に困窮した民衆が暴徒と化し、ヴェルサイユ宮殿へと向かっていました・・・。
ガーリー・ムービーの先駆者が
スイートな世界に王妃の孤独を浮き彫りに
本作を手掛けたのは、「ヴァージン・スーサイズ」や「ロスト・イン・トランスレーション」で知られるソフィア・コッポラ監督。
“ガーリー・カルチャーの代弁者”と言える作風で少女の世界を映像化してきた監督らしく、本作もファンシーな女の子ワールドが満開!
©2005 I Want Candy LLC.
ですが、その甘いテイストで本編を包む一方で、マリー・アントワネットを1人の女性として捉え、悩み、苦しみながら成長していく姿をじっくりと描いています。
華やかな表の世界と、その影に隠されたボロボロに傷ついた心とヒリつくような孤独感。
ファッションやヘアが華やかになればなるほど王妃の虚しさが浮き彫りになり、その哀しみがダイレクトに胸に響きます。
「へぇ~」という感想だけに終わる伝記映画ではなく、時代も立場も超えて同じ女性として共感できる仕上がりになっているのは、さすがソフィア・コッポラ監督です。
マリー・アントワネットがなぜ悲劇の王妃として、今なお人々を魅了するのか、その理由がきっとわかると思います。
王妃は時代のファッションリーダー!ヘアはどんどん高く、どんどん盛って❤
©2005 I Want Candy LLC.
オシャレに夢中になったアントワネットは、次々と流行を生み出し、一躍ヨーロッパのトレンドセッターとなりました。
もちろん、髪型にもこだわり、高く髪を結い上げる「盛り髪」スタイルを考案。
すべて巻髪にしてから結い上げるので、ウェーブがかった盛り髪はそれだけでも圧巻ですが、そこにリボンやお花、羽、ジュエリーなどをつけるのでとってもゴージャス!
©2005 I Want Candy LLC.
中でも、ルイ16世の戴冠式時のヘアは、盛り髪に斜めにジュエリーをつけ、さらに羽やリボンを組み合わせた豪華版で、ブライダルにイチオシのスタイルです。
ここでポイントが1つ。ただでさえ派手な盛り髪を“やり過ぎ”に見せないためには、ヘアアクセの色味を抑えること!
実際、劇中では髪につけるリボンも花も色鮮やかなものはほとんどなく、ベージュや淡いピンクなどでまとめることで、重ねづけしてもすっきりとエレガントな仕上がりになっています。
アクセの色味を抑えることで、顔立ちや肌の美しさも引き立ちますので、このテクはぜひ参考にしてくださいね。
また、母となってからは、ゆるやかに巻いた髪をサイドダウンさせ、一輪の花をつけたようなナチュラルなスタイルも登場しますので、カジュアルヘアがお好みの方はそちらもお楽しみに!
全部可愛い!可愛すぎる!!
ガーリー女子歓喜のドレス&靴がいっぱい
©2005 I Want Candy LLC.
アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した本作には、乙女心をキュンキュン刺激するドレスがたくさん登場します。
少しくすんだスモーキートーンのドレスに、リボンやレース、フリルをたっぷりとあしらい、グローブ、首飾り、帽子、ヘアアクセに至るまで完璧にコーディネート。
まさに女の子の好きを詰めこんだ夢のようなドレスばかりで、お色直しや二次会にピッタリです。
また、忘れてはならないのが、アントワネットが大好きだったと言う靴のコレクション。
©2005 I Want Candy LLC.
一流ブランドのマノロ・ブラニクが担当したデザインは、シャーベットカラーの靴にリボンやフリルなどのモチーフが繊細に飾られて、もはやアート!
現代で履いてもとびっきりオシャレな靴ばかりなので、ウェディングドレスとヘアの次には靴にもこだわってみては?
どのシーンを観てもブライダルに取り入れたくなる素敵なものばかりの本作。女友達とガールズトークを楽しみながら、何度も観てくださいね!