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非日常を味わえる素敵なホテルが満載!新婚旅行先の参考になる映画10

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7人のシニアが人生を模索する
インドの豪華リゾートホテル

The Best Exotic Marigold Hotel「マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011)」

PHOTO:AFLO

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穏やかで心地よい気持ちになれる
神秘の国・インドのホテル

インドのジャイプール近郊にある熟年層向け長期滞在型ホテルを舞台にした「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」。
 
快適なセカンドライフを求めて、イギリスからやってきた男女7人の人間模様を描いた群像劇です。
 
「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督が、ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、マギー・スミスらキャストを迎えた本作には、人生を豊かにするヒントがたくさん散りばめられています。

魅力的な謳い文句にひかれて
インドへの移住を決めた主人公

PHOTO:AFLO

主人公は、40年間連れ添った夫を亡くしたばかりの未亡人・イヴリン(ジュディ・デンチ)。夫が遺した借金を返済するために自宅を売り払った彼女は、息子からの同居の誘いを断って、ある決断を下します。
 
そのきっかけとなったのは、インターネットでたまたま見つけたホテルのPR動画。
 
「神秘の国インドの豪華リゾートホテルで、穏やかで心地よい日々を」という謳い文句と、歴史を感じさせる美しいガイド写真に惹かれた彼女は、 “マリーゴールド・ホテル”で暮らすためにインドへ向かいます。

さまざまな事情を抱えたシニアたちもホテルを目指してインドを訪れる

PHOTO:AFLO

一方、イギリスで家を買うはずだったが、娘の事業の失敗で出資していた退職金を失ったダグラス(ビル・ナイ)とジーン(ペネロープ・ウィルトン)夫妻。
 
イギリスでは半年待ちとされた足の手術をすぐに受けるために渋々インドを選んだ人種差別主義者のミュリエル(マギー・スミス)らもインドへと旅立つのですが・・・。
 
その旅は最初から不運続きで、ジャイプール行の飛行機が欠航したイヴリンたちは、長距離バスでの移動を強いられ、乗り慣れないトゥクトゥクでホテルを目指します。

思い描いていた豪華ホテルとは
正反対の安ホテルで・・・

PHOTO:AFLO

しかし、ようやくたどり着いたマリーゴールド・ホテルは、建物にはヒビが入り、調度品はほこりまみれ。なかには個室のドアが壊れている部屋も。PR動画のゴージャスな雰囲気とは正反対のおんぼろホテルでした。
 
さらに提供される食事は、老人の胃には刺激が強すぎるスパイシーな料理ばかり。みんな口々に「ここは地獄だ」と嘆き、イヴリンも「この国は人の感覚を絶え間なく刺激してくる」と驚きを隠せずにいました。
 
それでも、この状況を「何でもチャレンジ」と前向きに捉えるイヴリンは、早々に教養アドバイザーの職に就き、インドの生活に溶け込んでいきます。

PHOTO:AFLO

悲観的な性格でホテルに閉じこもっているダグラスの妻・ジーンを除いては、それぞれ自分の思いに従って行動し、少しずつ“マリーゴールド・ホテル”での暮らしを楽しむようになっていきます。
 
そこには、新たな出会いや恋のときめき、長らく会うことが叶わなかった人との再会など、さまざまなドラマがあり、人生はいつでも再スタートをきれることを教えてくれます。
 
今、結婚を考えている若い人たちにとっては、ずいぶん先の話かもしれません。それでも、こういうセカンドライフもあることわかれば、案ずることなく未来に進むことができるのではないでしょうか。

映画の雰囲気をたっぷり味わえる
インド北西部に実在するホテルで撮影

PHOTO:AFLO

この作品が撮影されたのは、インド北西部の小村ケンプールにある「ラウラ・ケンプール」という実在のホテル。王宮を改装した乗馬施設付きの歴史あるホテルで、劇中で描かれているおんぼろ具合は映画のためのもの。

PHOTO:AFLO

それでも、バルコニー沿いの部屋や、自然光が気持ちいい円形の中庭などは、そのまま使われているので、映画の雰囲気を味わうこともできるはず。
 
イヴリンたちを驚かせたインドのエキゾチックで開放的な空気を、まずはこの映画でじっくり楽しんでみてください。

(馬場英美)

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