人生いろいろ、幸せの形もいろいろ!さまざまな家族の姿を描く映画ベスト10
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世間はとっても狭い!?
人間関係が超複雑な家族のあり方とは
Crazy, Stupid, Love.「ラブ・アゲイン(2011)」
PHOTO:AFLO
急に離婚を言い渡された!
40代の男性が奮闘する愛の物語
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スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ジュリアン・ムーアなど、豪華俳優陣が集結したラブコメ映画「ラブ・アゲイン」。
ラブコメには珍しい、40代の男性が主人公の本作は、あらゆる男女を通して「真実の愛」とは一体なんなのか考えさせてくれる良作です。
また、本作に出てくる家族のあり方も素敵。ハチャメチャな問題に見舞われながらも、団結力がある家族のカタチを見ることができます。
最愛の妻から離婚を言い渡された夫
ショックのなか彼が出会ったのは……
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40代の真面目なサラリーマン、キャル(スティーブ・カレル)は、妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)とディナーを楽しんでいましたが、突如彼女から「離婚したい」と告げられます。
さらに帰宅中の車の中でエミリーは会社の同僚と一夜を共にしたと告白。あまりのショックにキャルは、走っている車から飛び降りてしまいます。
離婚することになったキャルは、バーに足を運び、2日間愚痴を言い続けました。そんな彼をみていたのは、ハンサムなジェイコブ(ライアン・ゴズリング)。
ジェイコブは見るに耐えない悲しそうなキャルに、女性にモテる方法を伝授すると話を持ちかけます。そこから2人は頻繁に会うように。
まるで「ベスト・キッド」のような
修行がスタート!キャルがどんどん別人に
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まず、ジェイコブはキャルの見た目をなんとかしようと一緒にショッピングモールやヘアサロンにいきます。
“イケオジ”に変身したキャルを夜な夜なバーに連れていき、ジェイコブは女性を落とす方法を伝授。まるで「ベスト・キッド」の空手修行のように、ジェイコブは口説き方やドリンクの奢り方などを教えていきます。
そしてついにキャルは、ケイトという女性を口説くことに成功。しかしその一方で、エミリーのことが忘れられないでいました。
キャルの息子は、ベビーシッターに片思い中!恋心は止まらず……
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キャルとエミリーの間には、ハンナ、ロビー、モリーの3人の子どもがいますが、13歳のロビーは、ベビーシッターの17歳のジェシカに片思い中。その愛は止められず、「愛している」とジェシカに連発。
一方ジェシカが思いを寄せているのは、なんとキャル。ジェシカの父親はキャルの親友ということもあり、なんとも複雑な関係が描かれています。
「愛」に戸惑うのは、大人も子供も同じ そんな中、支え合う家族のカタチ
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ロビーは、ジェシカを「ソウルメイト」だと感じ、父親キャルに恋愛相談する場面も。
キャルは「ソウルメイトなら諦めちゃダメだ」とロビーに言いますが、ロビーは「じゃあなぜお父さんは諦めたの?」と返答。このシーンはとても印象的でした。
子どものころのように純粋な愛を信じたいけど、大人になるとそれは複雑化していくもの。そんな難しい「愛」に翻弄されているキャラクターがたくさん登場する中、目立ったのはキャルの家族の絆。
離婚するとなってもロビーやモリーは親への愛情を持ち続けています。さらにロビーは、自分の両親が復縁することを強く願っており、それが実現すると信じています。
印象的だったのは、モリーが、父の話をまったく聞かずテレビに夢中になり踊り続けるシーン。これにキャルは「これがうちのプリンセスだよ」と発言。キャルのいい父親っぷりも垣間見える本作。
家族を取り巻く問題は複雑すぎますが、ぜひラブコメというジャンルを通して、ユニークな家族の形を見てみてくださいね。